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核問題で2の次にされてしまっている拉致問題
警察庁が「拉致」対策官を新設
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050916i205.htm
16日付け 読売朝刊の記事
全てが後手に回っている日本。国内での「対策」も、拉致が発覚してから随分と長い時間が経過してから_。6者協議を見ていても、余りの影響力のなさに落胆してしまいます。事実上核保有国の駆け引きの場とはいえ、拉致問題を思い切って押し出せない事に、やるせなさを感じます。
_北朝鮮の核計画に関しては、韓国からの電力供給が見込まれる現在、発電目的というのは存続の理由として不十分です。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1387631/detail?rd
北朝鮮はこれまで「平和利用」を隠れ蓑に核兵器の開発をしてきました。個人的に、そもそも「平和利用」という語に違和感があります。(ストレートに「発電利用」「エネルギー利用」とかでいいんじゃないかと・・。)
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20050908/20050908i201-yol.html
日米両政府は将来の発電利用ならば条件付で不可ではないとする立場。しかし、その条件には、現在の発電利用計画の廃棄も含まれます。現在の発電利用計画は兵器開発計画の表の顔であるため、認めさせなければ協議そのものが茶番に終わる事を意味します。
とりあえずそのハードルは越えられる見込みが高かった様ですが(北朝鮮も査察等に前向き)、早速、以下のような中国との連係プレーが展開されています。
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将来の軽水炉で対立 中国が第4次草案の修正案を提示
中国は将来の軽水炉建設を提示・米国は拒否の立場
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050916it14.htm
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20050916/20050916a3660.html?C=S
これに対し北朝鮮代表団の玄鶴峰(ヒョン・ハクポン)スポークスマンは16日夜、記者会見を開き、軽水炉要求に対する懸念を考慮し、国際的な共同管理下で軽水炉を運営すると提案したことを明らかにするとともに、査察を受け入れる意向を示した。一方で、「米国が軽水炉を提供しない姿勢に固執するなら、核活動は続ける」と強硬姿勢をも示した。
中朝のシナリオ通りに事が運んでしまうのは避けたい所です。
三文芝居に手を叩くような米国ではないでしょうが
・軽水炉ではウラン238の一部がプルトニウム239に変化します。
http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data3011.html
これを認めれば全ての軽水炉でのプルトニウム生成量を常に把握しなくては兵器利用されるおそれがあります。今回アメリカはそれなりに本気という印象ですが、中国の軽水炉に触れた修正案は全くの強気です。
・発電用級のプルトニウムと兵器用級のプルトニウムには、どのような違いがあるのですか。
http://www.gns.ne.jp/eng/atm/qa_2/4_06.htm
・発電炉用プルトニウムを核爆発物の材料として使おうとする場合、どのような問題が生じますか。
http://www.gns.ne.jp/eng/atm/qa_2/4_07.htm
↑を見て、「開発中に誤って爆発」という言葉が頭をよぎりました。
(日本は風下だから・・・(((( ;゜д))ァアァ)